WordPress5.5以降、標準でXMLサイトマップ(sitemap.xml)を出力する機能が付きました。
ですが、XMLサイトマップを生成するプラグインはWordPressの定番プラグインであり、数多くあります。
この記事では、以下の3点について検証したいと思います。
- WordPress標準のXMLサイトマップを使うべきか
- プラグインをつかうべきなのか
- プラグインを使うならどれがおすすめなのか
Yoast SEO
最初に紹介するのはYoast SEOです。
Yoast SEO 5つのメリット
- SEO機能が充実
- 記事の最終更新日が反映される
- サイトマップから特定の記事を除外できる
- 記事にあるすべての画像URLを追加できる
- WordPress標準のサイトマップを無効化できる
Yoast SEO 2つのデメリット
- WordPress外のページはサイトマップに追加できない
- カテゴリはサイトマップから除外できない
このプラグインはSEO対策の機能がメインです。
ですので、法人サイトなど、自作テーマを利用しSEOプラグインの導入が必要な場合、XMLサイトマップのプラグインをインストールしなくても十分な機能があります。
カテゴリや、WordPress外のページを追加できないデメリットはありますが、イベントページやLPなどはそもそもSEOのメリットが薄く、カテゴリページもしっかり作り込みSEO対策をするならデメリットもきになりません。
無料テーマなど標準でSEO機能があると重複しますが、テーマに依存するSEO設定に頼りすぎると別テーマに変える際大変なので、最初からSEOはこのプラグインだけもいいでしょう。
XML Sitemap & Google News
次に紹介するのは、XML Sitemap & Google Newsというプラグインです。
XML Sitemap & Google Newsの6つのメリット
- サイトマップから特定の記事を除外できる
- 記事の最終更新日が反映される
- 記事にあるすべての画像URLを追加できる
- WordPress外のページもサイトマップに追加できる
- Googleニュース用のサイトマップも生成できる
- カテゴリページを一括で除外できる
XML Sitemap & Google Newsの3つのデメリット
- 日付のアーカイブを無効化するとエラーが発生する
- WordPress標準のサイトマップは自分で無効化する必要がある
- カテゴリページを個別で除外できない
このプラグインはXMLサイトマップ単体なら非常に高性能なプラグインです。
日付アーカイブを無効にするとサイトマップを作成できませんが、普通はまず問題にならないでしょう。
テーマにSEO対策機能があり、わざわざSEOプラグインをインストールしたくない人、1つのプラグインで画像サイトマップも使いたい人が向いています。
必要な機能は十分備わっていますが、唯一カテゴリを個別にサイトマップから除外できない点が実質的なデメリットと言えるでしょう。
Google XML Sitemaps
次に紹介するのは、Google XML Sitemapsです。
このプラグインの主な特長は次のとおりです。
Google XML Sitemapsの6つのメリット
- サイトマップから特定の記事を除外できる
- 記事の最終更新日が反映される
- 画像をサイトマップに含める機能がない
- WordPress外のページもサイトマップに追加できる
- WordPress標準のサイトマップは自分で無効化する必要がある
- カテゴリページを個別で除外できる
Google XML Sitemapsの1つのデメリット
- 画像サイトマップを作成するプラグインが必要
このプラグインはXMLサイトマップでもっとも有名なプラグインなので、検索すればすぐに情報があります。
ただし、画像URLはサイトマップに含まれないので、必要なら画像サイトマップを生成するプラグインをインストールしたほうがよいでしょう。
特にGoogle XML Sitemapsの設定方法は非常に細かく解説してあるのでおすすめです。
WordPress標準のXMLサイトマップ
結論からいうと、WordPress標準のXMLサイトマップは使うべきではありません。
主な理由は次のとおりです。
- 更新日時を検索エンジンに通知できない
- サイトマップから特定の記事を除外できない
この2点ですでにXMLサイトマップとして、機能が不十分といって良いでしょう。
詳しい解説はWordPress 5.5に実装されたネイティブ サイトマップ機能を無効化する方法が参考になります。
ただし、利用するWordPressのテーマによっては、標準のXMLサイトマップをカスタマイズし、プラグインが不要になる可能性は十分にあります。
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