制作会社が教えてくれないWordPressのメリット・デメリット

WordPress

WordPress(ワードプレス)は毎年素晴らしい進化を遂げ、2017年12月の時点で、全世界のCMS(コンテンツ・マネージメント・システム/コンテンツ管理システム)の約60%、また、全世界のウェブサイトの約30%も利用される事となりました。

引用:マイナビニュース:CMSシェア、WordPress が60%へ

新たにホームページ制作する、もしくはリニューアルする場合、「WordPressで構築しましょう!」という提案があるでしょうし、個人でブログを立ち上げたいという場合でも、様々な情報がネットに公開されているため、初心者でも利用できます。

しかし、当然ながらメリット・デメリットが存在ます。中には利用して初めて分かるデメリットもあると思いますので、まとめてみました。

WordPressのメリット

無料であること

WordPressはオープンソースであるため、無料で利用することができます。

下記にオープンソースの説明を引用していますが、例えばワードやエクセルなどが最初からインストールされていないパソコンだと、利用する場合はAmazonなどのショップで購入する必要があります。

WordPressはそういったライセンス料が必要なく、広告が表示されるといった事もありません。

オープンソースとは、ソフトウェアのソースコード(プログラミング言語で記述された文字列)を無償で公開し、誰でも自由に改良・再配布ができるようにしたソフトウェアのことです。

対して、一般的なソフトウェアは利用料が必要となります。ソースコードを公開することはなく、その開発者でなければ修正などができません。

引用:エン・ジャパン:オープンソースって何?

管理画面から簡単に更新ができる

Wordpresは元々ブログ用のCMSとして開発されています。そこに様々なプラグインをインストールしカスタマイズすることで、ブログ更新ツールの利便性を持ちつつ企業のホームページとしても多く活用されています。

WordPressを導入していない場合、簡単な文章変更でも制作会社に依頼・作業の完了報告・確認という流れが必要でしたが、WordPressであればその場ですぐに編集できます。

WordPressは投稿画面から簡単に記事の作成・修正が行えます。

複数人での管理が簡単

WordPressのようなCMSが主流となる以前は、自社管理だとホームページ・ビルダー等のホームページ作成ソフトで更新するケースが多かったと思います。

このようなケースで一番問題になるのは、担当者が休むと更新ができないという点でした。

WordPressは管理画面から記事を直接編集できるため、複数人での管理が簡単に行えます。

豊富なプラグインによるカスタマイズ

WordPressはインストールしただけでは、ブログを書くだけシンプルなシステムですが、様々なプラグインを入れる事で自由にカスタマイズできます。

このプラグインによる拡張性の高さこそ、WordPressが広まった理由ではないでしょうか。

プラグインを駆使することで、SNSサイトを作ることも、ネットショップを作ることもできる自由度の高さこそ、WordPressの最大の利点と言えるでしょう。

WordPressはプラグインをインストールすることで様々な機能を追加することができます。

簡単にSEOを行える

よく「WordPressはSEOに優れている、適している」という情報が見つかります。根拠としては、Googleのマット・カッツ氏が以前、インタビューでWordPressがSEOに適していると回答をしたことによりますが、これは半分正解であり、半分間違いであると思っています。

確かにWordPressは有名なSEOプラグインが多数あり、手軽にSEOを行うことができます。

ただし、それはあくまでもシステム上での話であり、中身の伴っていないホームページでは、WordPressに限らずどのようなCMSを使ってもアクセスを集め、結果に結びつける事はできないという点は気をつけないといけません。

個人で利用するメリット

情報量が多い

WordPressは企業サイト、ニュースサイト、個人ブログと様々なケースで利用される事から、書籍やネット上で簡単に情報を見つけることができます。

独学でWordPressを勉強する場合でも、無料かつ高品質なテンプレート、プラグインの解説、豊富なカスタマイズ例などを簡単に見つけることができるので、気軽に始めることができます。

インストールが簡単

最近は、レンタルサーバーにWordPressの自動インストールボタンがあったり、Wodpressに最適化された専用サーバーがあったりと、個人が利用するハードルがどんどんさがっています。

高品質なテンプレート

WordPressには無料で利用できるテンプレートが多数あり、これで無料なのかという品質のものも多くあります。

このブログで利用しているテンプレートももちろん無料ですし、カスタマイズが簡単に行える仕組みが揃っているため、知識がなくともすぐにブログを公開できます。

WordPressのデメリット

ハッキングを受けやすい

記事冒頭で、WordPressは全世界の約30%のホームページで利用されていると説明しましたが、利用者が多いという事は逆にハッキングの被害を受けやすいということにもなります。

WordPressは対策をしなければログイン画面も一律で決まっているため、総当たり攻撃(ログインできるまで攻撃を繰り返す)などでサイトを乗っ取られる、ウイルスを仕込まれてしまうとった問題もあります。

当然、プラグインや設定などでWordPressのセキュリティを高め、強固なパスワードを使用する事で対策することはできます。

本体・プラグインの更新が必要

バージョンアップとともに機能が強化され、より使いやすくなるのがWordPressのメリットである半面、きちんとバージョンアップを行う必要があります。

バージョンアップしないまま放置していれば、脆弱性を付かれ、ウィルスを仕込まれたり、せっかく作ったホームページを乗っ取られてしまう可能性もあります。

では、常に最新にすればよいかというと、そうでもなく、実際、2017年2月にリリースされたWordPress 4.7には最初から脆弱性が存在したまま公開されてしまい、バージョン4.7.2で修正されました。

参考:JPCERT:WordPress の脆弱性に関する注意喚起

プラグインも適切にバージョンアップしないと最悪、WordPressがエラーで動かなくなる可能性や、プラグインの仕様変更でこれまでとは挙動が変わってしまうケースもあります。

バージョンアップに関する問題点はWordPress本体をより安全に自動更新できるWordPressプラグイン「WP Auto Updater」をリリースしましたで非常に詳しく解説されています。

バックアップの問題

WordPressは主に、本体を構成するファイル、プラグインのファイル、テーマ、データベースの4つの要素で成り立ちます。

WordPress本体を構成するファイル、プラグインのファイルは公式サイトから最新版をダウンロードできますし、テーマは制作会社、もしくは担当者が最新のデータを保持しています。
しかし、データベースは日々記事を更新する事で内容が変わってしまうため、常に最新のデータを保持することが難しいという問題があります。

プラグインなどを利用しバックアップの自動化もできますが、データベースをバックアップから復旧するケースも少ないため、予算を削られがちな部分でもあります。

レンタルサーバーがオプションでバックアップデータを提供するケースもあるため、上手く折り合いをつけることが大切でしょう。

結論

細かく解説していきましたが、WordPressはブログ、ホームページを制作する手間を大きく削減できる反面、運用面での課題に直面するケースもあります。

しかし、どのようなプログラムでもバグは必ず発生しますし、トラブルのないシステムはありません。

運用面での問題は、プログラムを利用する限り必ず発生する問題でもあるため、いかに折り合いをつけ運用していくかが大事だと思います。

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